2008年09月25日

電車の中の邂逅

沖縄ダイビング旅行は最高に楽しかったのですけど、楽しすぎて超強行軍。筋肉も体力も肝臓も休む間もないスケジュールでした。
更にはSPF50ウォーターブルーフ日焼け止めとUVカットのパーカーと目深にかぶった帽子で常に完全防備していたにもかかわらず泣きたくなるほどの日焼けです。

というわけで、全身火傷状態で今朝も微熱をかかえ、疲労と寝不足でふらふらしながら本日は5時起きで大阪出張でした。しかもどうせ出張なら一泊したほうが楽なのですが明日はどうしても東京での打ち合わせがあり、日帰りです。

夜東京まで戻ってきて新幹線を降り、ローカルの電車に乗り換えてドア際に疲労困憊状態で立っていました。

すると、乗り込んできた二人組みの男性が私の隣で会話を始めました。
「初代の宇宙大作戦だろ、あれはいいよ」

朦朧としていた意識は瞬時に覚醒しました。
以下、仮にこの二人をAさんBさんとします。

B「初代ですか、カーク船長とミスタースポックですね」
A「そうそう。お、それにしてもカークの名前を先に出すなんて、結構君好きだろ。普通はスポックの方が有名だもんな」
(悲しいけどその通り。Bさんあなたはエライ)
B「そうですか、カークいいですよ。あとデータとオドーが好きです」
A「データはおれも好きだな。だけどオドーって誰?」
(オドーはDS9に出てくる可変種だよ〜。キラのことが大好きなんだよ〜)
B「オドーはほら、初代の次のシリーズのですよ」
A「初代の次のシリーズはネクストジェネレーションだろ?そのあとはボイジャーか? 一番最近のシリーズははおれ的にはどうでもいい話だからもう忘れたけど」
(うんうん、ENTだね。あれ評判悪いよね。私もほとんど見てないけどさ。だけどオドーはDS9だよ。ネクストジェネレーションとボイジャーの間だよ)

口をはさみたくてうずうずしながら聞き入っている私の隣で二人の会話は続きます。

B「ネクストジェネレーションのカークはずいぶん違いますよね」
A「ネクストジェネレーションにカークは出てないだろ」
B「え、船長。いるじゃないですか」
A「船長はいるけど。カークじゃないよ」
B「えっ、そうでしたっけ? 船長はカークでしょ?」
A「カークが年取って禿げるとあの船長になると思ってた? 違うよ。ほら、えーと。ネクストジェネレーションの船長は。あれ、名前出てこないけど」

「ピカードですね」

…思わず口を挟んでしまいました。

それでも「カークは船長ですがピカードは艦長なんです」なんていう余計なというかマニアックなことは言わないだけの自制心は持っていたのですが、ついついAさんが「ネクストジェネレーションは一番面白い、その証拠に一番長く続いた」みたいなことを言うので「そんなことないですよ、TNG(ネクストジェネレーション)もボイジャーもDS9も7シーズンですから、どれも176話ぐらいのはずです」などと口走ってしまいました。
話数まで言うことはなかったよなあ…マニアバレバレだよなあ…。

私が下車した後、絶対AさんとBさんは「あれは相当なマニアだよな。オタクってやつ?」「スタートレックはトレッキーとか呼ぶんじゃありませんでしたか。ほら、自宅を宇宙船に改造して破産しちゃう人とかいるらしいじゃないですか」なんて言っていたような気がします(ため息)。
posted by ひかり at 00:16| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アメリカだとそういう話に参加して、一緒に盛り上がるのは当たり前ですが、日本だと「誰、あんた?」くらいの態度をされますよね。そしてアメリカ人ならさらりと流される初対面同士の会話も、日本人だと「今のは一体何だったのだ?」ということになりがちですよね。なのでひかりさんの存在は「誰だったんだ?今のは?」と話されているのは、間違いがないと思いますね。ははは。

私もね、目の前でドリフの話をしていた面白いサラリーマン二人組の会話に入り込みたかったことがあります。その二人の会話は相当な通ぶりだったので、私が口を挟む余裕はなかったのですけれどね。
Posted by kbt at 2008年09月25日 03:59
ひかりさん、お久しぶりです。

7月の試験後に日本に帰る際、空港で末期ガンの大学教授の最後の授業を記録した本を買いました。(アメリカでベストセラーだとのことで)
コンピュータ関係の研究をされている人で、少年時代にテレビのスタートレックに夢中になったそうです。
そして、学者になった後、なんとカーク艦長ことウイリアムシャトナー氏が彼の研究室を訪問したそうです。コンピュータ科学の取材ということで。そこで説明したことの内容が十分に伝わったかどうかわからないが、シャトナー氏は熱心に聞いてくれたそうです。

その学者さんがその本で引用していたのは、カーク艦長が「カーンの逆襲」の中で、勝てないように作成された演習プログラムを書き換えて、「私は勝てない戦いはないと思っている」とひとくさり話す場面でした。(正確でないかもしれませんが、確かそんなことが書いてありました。ガンと戦う自分と重ねあわせると共に学生への激励なのでしょう)
アメリカらしいですね。日本に本を置いてきてしまったので、出版社名とかは忘れました。他にもスタートレックのせりふを引用した本を見ましたので、スタートレックはアメリカでは文化の一部みたいですね。




Posted by ぽん at 2008年09月25日 14:04
>kbtさん

確かにアメリカだったらこういうの別に変じゃないと思うんですけどねー。
本屋で本選んでいるだけでも「その作家好きなの?私も好きよ。どの作品が好き?ああ、それが好きなんだったらこの本も読んでみて」なんてことになるのは珍しくないですし。
でも私もこれをアメリカでされると話に乗って会話を楽しみますが、日本でされたときはちょっと引いてしまってそそくさと立ち去ってしまいました。
ただまあ、こういう言い方をするとアレですが、やはりこういうときは女の強み。女が話しかける方が警戒され度は少ないですよね。(変な人と思われ度は上がるかもしれないですけど)

いいんです。変な人と思われても。その数分間は楽しかったので。(開き直り)

それにしてもkbtさんがそのとき会話に入らなかったというのは意外です。私よりよっぽど突っ込んでいきそうなのに(笑)
Posted by ひかり at 2008年09月27日 00:32
>ぽんさん

こんにちは。お元気ですか。コメントありがとうございます。

その「カーンの逆襲」に出てくるのはコヤヤシマルテストですね。スターフリートで受ける試験ですが勝てないようにプログラムされており、カークはそれに勝った唯一の候補生ということになっています。
その勝った方法がプログラムをこっそり書き換えた…ということなのですが、この題材を扱ったスタトレ小説によるとカークはエイリアン船に襲われたときに「自分はカーク船長だ」と名乗ると相手がびびって引く、という変更を加えたことになっており、教官に「君の名前で相手がびびると想定するなんてずうずうしい」のようなことを言われます。その10数年後を知っている読者はにやりとします。
このコバヤシマルテスト、来年公開される新作映画にも出てくるらしいです。映画ではカークがどう勝つのか楽しみです。

ところでご紹介いただいた本、なんか日本語版を見たような気がする、と思っていたところ、当ブログのリンク先でちょうど紹介されていました。
これではないですか。
ht 
tp://kyu-ri.cocolog-nifty.com/usuke/2008/09/post-ec29.html
Posted by ひかり at 2008年09月27日 05:15
ひかりさん
 
日本語版出ていたのですね。まさにこの本です。DVDも出ているようですね。

この本を私が空港で買った直前にお亡くなりになられていたようです。ご家族に恵まれ、きっと幸せな生涯だったのだと思います。
Posted by ぽん at 2008年09月27日 05:57
私が書店で見たのは平積みになっていたのを見たので、きっと日本でも売れ筋なのだと思います。
恥ずかしながら(どう見ても全然違うのに)タイトルを見たときに国語の教科書に載っている「最後の授業」(戦争のため最後のフランス語の授業となったアルザス・ロレーヌ地方の小学校の話)と間違えて手に取りませんでした…。
Posted by ひかり at 2008年09月28日 01:29
ひかりさんとぽんさんのコメントを読んでの横レスです。
海外ドラマ「CSI」シリーズを見ていた時、出演者の1人が「飼い猫の名前は『コバヤシマル』由来はスタトレの〜」と説明
しようとしたら、もう一方の出演者(主役)が「そんなことは、別にいい」と遮ってしまったのです。
スタトレ素人の私は、何のことだかさっぱりだったのですが、まさかここでその回答が得られるとは思ってもいませんでした。
お二方、どうもありがごうございました。

こうやって、ネットだと横入りができますが、これが電車の中だと割込めないですね。
Posted by DORA at 2008年09月28日 09:46
うーん、偶然の出会いというかこんなところでそんな話が…というのは何も電車の中だけのことに限らないのですね。
逆にここで得た(?)スタトレ雑学もどこでいつ役に立つか分からないですから、DORAさんもぜひぜひスタトレ学にいそしんでください。
そして電車の中でスタトレの話をしている人の会話に割り込み、スタトレ本を読んでにやにやしている気持ち悪い人(私)にどんどん話しかけるようになってください。
Posted by ひかり at 2008年09月29日 23:16
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