そのガラスの仮面の新刊が4年ぶりに発売!
前巻は6年ぶりだったので、早いと喜ぶべきでしょうか。
連載再開の噂は聞いていたのですけれど、この作品は休載しては再開し、すぐに休載してしかもその間のことはなかったことにされてしまうという不思議な作品なので、ちゃんとコミックになるとは思っていませんでした。
書店に積んであるのを見て惰性で買って読んだところ…。
予想に反して(?)面白かったです。
お約束のツボをおさえまくり。
速水さんと紫織さんが都内の夜道を車で走っていてふと窓の外を見るとマヤと桜小路君がいる不思議(速水さんとマヤの「偶然」の遭遇率を見ていると、東京って狭いなあと思いますよ)。
白目になる速水さん!(これが見たかった)
なぜか会社の引き出しにマヤの写真を大量に入れていて、しかもこの写真明らかにプライベートタイム。寝顔まで写っているというストーカー顔負けのコレクション。
抜群のタイミングで危険に晒されるマヤ。
水城さんの嫌味も健在(もっと言ってやれ!)
お約束の紫のバラの花束、それを届ける聖さん、紫のバラを抱きしめるマヤの「あたしのファン・・・紫のバラの人!」の独白、演劇を続けている麗、元気なんだか病気なんだか分からない月影先生、ついでに源造、マヤを悪く言われると機嫌の悪くなる亜弓さん、速水さんの「チビちゃん」etc...
ストーリーは全く進んじゃいないのですが、こういうお約束な展開が実に楽しかったです。
この中で「紅天女があるなんて誰も信じちゃいない。舞台の上だけに存在する」というせりふがあります。
ミウチ先生、この言葉そっくりそのまま贈ります。
ガラスの仮面が実際の出来事だなんて思っている人は誰もいません。なので無理やり現実に合わせなくていいんです。
携帯だのラップトップだの、どうでもいいじゃないですか。
レコードのパントマイムが分からない読者がいたって黒電話使ったことない人が読んでたってかまわないでしょう。魅力ある漫画って、そんなことどうでもよくしてくれます。
だから無理に現実世界に追いつこうなんてしないでー。
しかしあまりにも刊行が遅く、しかもパラレルワールド(幻と消えた連載やスペシャルバージョン)をいろいろ読んだせいで何がなんだか分からなくなってきてます。
亜弓さんが普通に登場すると「あれ、目が見えてるけど」とか、マヤが不器用な動きをしていると「インドで足首に鈴つけた修行をしたんじゃなかったっけ」とか。紫織さんは結局自殺未遂したんでしたっけ、してないんでしたっけ。
黒沼先生も今頃マヤの紫のバラの人への恋心に気づいているけど、速水さんのことが好きって知ってたんじゃなかったかな。あれって幻のクルージングの話だったんだっけ。
聖さん、爽やかな再登場ですがこんな顔して「おやりなさいませ」とか言ってんだもんなー。ってこれも幻だったかな?
と、混乱して首をひねりながら読んでいます。
まあこれもまた良し。愛した作品には寛大になれるものです。
アレもソレもコレも全てなかったことになってません?
すばらしいっ!
やはり「ガラスの仮面」はこうでなきゃ。
話しが全然進まないのはワタシの愛読書「王家の紋章」も一緒ですよ〜
相変わらず「きゃろるぅぅぅ」「メンフィスぅぅぅ」
「なっなにー」しか言ってませんもん(半分ホント)
それに、確か連載当初では、「私は20世紀から来たのよっっっ」
とか言ってましたが、今ではちゃっかり「私は21世紀から来たのよ」みたいなこと言ってましたし…
昔はマンガに限らず、こう言う壮大な嘘と、無理矢理なつじつま合わせとか、そう言うツッコミどころが満載なのが、また楽しかったんですよね。スタートレックも。
もう前巻の内容を忘れてしまいましたよー。亜弓さんの目が悪くなってしまうのは、単行本ではなかったのですね。確か紫織さん、速水さんの気持ちに気づいて、何かしたような気がしたのですが、うーん、忘れてしまいました。そのときにヤなヤツと思ったのは、覚えているのですけれど。そしてその話は却下されてしまったのですか?
インドの修行の話は知らないですねぇ。単行本にならない限り、最近はずっと読んでいなかったので、その消えてしまった話を読んでいない分、私の方がすっきりと話をつなぐことができそうですね。
それにしてもマヤって私が初めて会った頃(中3のとき)は、高校生だったのに、どうしていつの間にかはるかに年下になってしまったのでしょう。そのうち下手すると、子供といってもおかしくはない歳になってしまいますよ。
>愛した作品には寛大になれるものです。
そうそう。変なところを見つけると、逆にそれがいいのよ、と思ったりしてね。
王家の紋章はガラかめに輪をかけてすごいのではないですか。
私が読んでいたのは10年以上前までで、すでに何巻まで読んだのかも覚えていませんが、でも今突然連載分を読んでも話がわかるような気がしますよ。「きゃー、メンフィスー」「キャロル…ナイルの姫!」とか叫んでるのでは。
それを考えればガラかめは一応遅々とした、牛歩どころかミドリガメかナメクジのようなスピードではあっても進展しているだけマシなのでしょうか。
しかしほんとにあれもこれもなかったことになっているようで、数年ぶりの新刊でそういうことをされると混乱してしまいます。
スタートレックみたいにいっそ平行宇宙だとかタイムパラドックスとかにしてくれれば・・・。どうせ今だって十分幽体離脱だの黒電話から携帯電話の時代へのタイムスリップだのしているんですから、いっそSF設定にしてしまっても違和感ないですよ(?)
先週は出てなかったと思いますよ。1月26日の発売でした。
それにどうせ4年ぶり。多少遅れたところで大丈夫です。
>どうしていつの間にかはるかに年下に
ガラかめ読者共通の思いですよ。
マヤがお姉さん→麗がお姉さん→あれ、速水さんに近くなってる→うっそー、ついに速水さんを超しちゃった!→もはや年上は月影先生だけ…。
というのが多くの読者のパターンではないでしょうか(ため息)
亜弓さんの目はてっきり公式に(?)悪くなったものと思っていたのでかなり違和感です。しかもハミルとかいうカメラマンも消えてしまっていて、ハミルとの恋で紅天女をつかんでいくんじゃなかったの?あんな体操選手みたいなことしてて、目指すは舞台よりオリンピック?みたいな話になっちゃってます(すみませんネタバレかな)。
インドの話はねえ。足首に鈴をつけて歩いても音がしない優雅な動きを身につける、みたいな修行があったんですよ。でもインドに行ったわけじゃなくてインド人から教わるんだったかも。ああ、もう分かりません。
ぜひ次回紀伊国屋に行かれたときは忘れずチェックしてください。でも42巻よりははるかに面白い(いろんな意味で)なのでぜひお買い上げください。
>もう前巻の内容を忘れてしまいましたよー
私は全巻忘れてしまいそうです…。
単行本と、連載誌で内容が異なっていることは知っていましたが、亜弓さんの失明ネタまでなかったことになっているのは、ちょっとショックです。
そういえば、雑誌を立ち読みした時には、ハミルさんがいたような気が…。
それで、亜弓さんに…。
しかし、それも別人か、幻だったのかもしれません。
あはは、全巻忘れてしまえるならむしろそれはイライラしなくていいのではないでしょうか。
ハミルさんだと多くの読者が思ってたフランス人は、別人か幻だった?
もうガラスの仮面は何でもありですから。それもありかもしれませんね。
亜弓さんの失明話を連載していたときは、紅天女はダブルキャストかと思いました。目も見えず紅天女にも破れでは亜弓さんかわいそすぎですが、亜弓さんが勝ってしまったらこの漫画成り立たないですし。
でも亜弓さんの目が無事ということになった様子なので、やっぱり紅天女はマヤが勝つのかなと推測してます。
でも真面目な話、漫画は年を取ると描けなくなる(腱鞘炎などの職業病のほか細かい作業が出来なくなる)らしいので、心配っちゃ心配ですね。