2007年07月24日

面接

そして明けて19日の朝です。

この面接は落とすような面接ではないとはいえ、もし面接官の英語が分からなかったらどうしようとこの期に及んで情けない心配です。

ホテルで面接会場まで何分かかるか訊くと「歩いて5分」ということだったので、彼ら(アメリカ人)の5分なんて当てにならないよなと30分見てでました。
が、これは本当に(荷物さえなければ)5分の距離で、とてもいい立地でした。

面接会場は昨年2月に受けた時と同じEmpire State Plaza内のコンコース。
あの時は寒かったよなあと感慨に耽りながら受付を済ませます。

アルファベット順に4つのグループに分けられ(隣にも同じように椅子が配置された部屋があったので8つに分けられてたのかも)、それぞれのグループにいたのは10〜15人ぐらいでしょうか。
私は8時半に会場入りでしたが、結構な人数の人が既に待っていました。

ちなみに、「アメリカ人は服装カジュアルだからね〜、面接なんていってもみんなジーパンTシャツじゃないの?」という友人の言葉を間に受けなくて良かったです。
男性は全員スーツ・ネクタイ、女性は2人ほどワンピースを見たものの(でもビジネスのパーティーにいくようなワンピース)、あとはみんなビジネススーツ。スカートとパンツの割合は6:4といったところでした。
私はこういうときは無難にビジネススーツなのでそれはオッケーでした。

普通の合格者の大半は6月と1月にこの手続きを済ませるらしいので、こんな半端な時期に来ているのは何かの事情がある人ばかり。つまり、既に他で弁護士をしていてNYは焦ってなかったけど、仕事をする機会が出来たので登録しておくことにした、という人ばかりです。
隣にいた女性はコネティカットの公務員、その隣はオハイオの弁護士、反対側の隣はノースダコタの弁護士でした。
なので皆さん、落ち着いたものです。
「面接って何聞かれるのかなあ、緊張しますね」という私に皆さん大人目線でアドバイス。
「大丈夫、Barを受かってるんだから問題ないわよ」「難しいことを訊かれるわけじゃないから」「あなたの今後の努力姿勢をみたいだけ、法律知識を訊かれるのではないの」と口々に力づけられ助かりました(人と話していた方が気がまぎれます)。

実際の面接での質問は…。
第1問。
私の書類が入った封筒を見せられ、「これであなたの名前のスペルはあってますか?」
…いきなり名前のスペルの確認ですかいっ!
(合ってました)

第2問。
「ニューヨークでpractice(実務)をするつもりですか」
これには「今その可能性は小さいけれど、アメリカ人の弁護士との仕事が増える可能性があるので」と回答。

第3問。
「卒業したのはどのロースクールですか」
書類に書いてあるでしょう!(とは言いませんでしたが)

第4問。
「今日はこの面接のために日本から来たのですか、それとも今はアメリカに住んでいますか」
「日本からです」
「フライトは何時間?」
「乗ってたのは14時間ぐらいですけど、デトロイトで8時間待って疲れました」
「おー、それは大変。疲れたでしょう」

…雑談でしたよ。

で、面接官は今度は自分が話し始めました。
「この数分の面接では実際のところあなたの性格まで見切れるわけもなく、無駄だと思うかもしれませんが、顔を合わせて話をするということは大事なのです。それからあなたに覚えていて欲しいことは、pro bono(無料での法律奉仕活動とでもいうのでしょうか)の精神です。この国のリーガルサービスは高額ですが、貧しい人がリーガルサービスにアクセスできないという状況は許されるべきではない。結果的に訴訟で負けることがあるにしても、リーガルサービスを受ける権利は保障されなくてはならないのです」と真面目なお話でした。
本当にそうです。
私だって昔法律家を志した時は、少数者・弱者が少数であるが故・弱者であるが故に権利を踏みにじられるようなことがないように力を尽くしたいと思ったものでした。
今、現実の日々の仕事に追われるとそんなことを意識することもなくなっていましたけれど、改めてそれに思いを馳せることができました。
私がNYでpro bonoに関与する可能性は極めて低いにしろ、「価値があった」と思えた面接でした。
posted by ひかり at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 法律系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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