2008年05月27日

英語の電話

会社でトイレからオフィススペースに戻ってきたところ、他部署の人に「ひかりさん!」と呼び止められました。
振り返ると彼は受話器を手に握り締め、「英語、英語の電話です」

「いいよ、代わろうか」と言うと受話器に向かって「ひかりさんが戻って来たので代わってもらいますね」と日本語で言ってます。
「あれ?日本語通じるの?」と聞くと、「いえ、これは○○部から転送されてきたんです」とのこと。

後で聞くところによると、もともとは私の席にかかってきた電話だったらしいです。が、席を外していたので隣にいた人が取り、英語だったのでパニクって他部門(普段英語が出来る人がいる部門なのですがそのとき運悪く彼女も不在だった)に転送し、そこで受けた人が慌てているところを私が通りかかった、ということでした。

確かに多少聞き取りにくい英語でした。
それにしても、電話の応対なんて別段相手の言ってることが分からなくても、決まり文句で対応できるでしょう。
ごくまれにとはいえ英語の電話はかかってきます。電話を取るのが仕事のうちの人であれば、英語が出来ないなら出来ないなりに決まり文句を一枚ポストイットで電話に張っておけばいいのに。
しかも実をいうと、やはり以前その人がパニクっていた後に、その数センテンスはメールで作ってあげたことがあります。「これぐらい読めればなんとかなるから、ポストイットに書いて電話に貼っておくといいよ」とまで言って。
メールを書き写す手間を惜しんだわけですな。で、同じ失敗を繰り返すと。

時々こういうことはあります。
別に英語の電話に代わって答えてあげるのがイヤなわけではありません。たいした手間ではないし。(今回は以前そこまで手間をかけて教えてあげた人間が全然学んでなかったことには多少むかつきましたが)
ただ、海外とのビジネスもそれなりにあるそこそこの大企業で、ここまで英語の基本レベルが出来る人の割合が少ないことに驚くのです。
別段、契約書の話をしろといってるわけでも、人生について語れと言ってるわけでもありません。電話の取次ぎですよ?

ま、いいんですけどね。私程度の英語でも「ひかりさん、すごいですね」と言ってもらえる方が私としてはラッキーなわけですから。

英語はビジネスパーソンの必須の能力だとは長年言われています。昔は英語が出来るのはプラスアルファだったけれど、今後は最低限のスキルだと。昔PCが使えるのはプラスアルファだったけれどほんの10年やそこらでPCが使えなくては会社勤めが出来ないというような技能になったのと同じように。
でもこういうのを見るたびに、「ほんとか?」と思ってしまいます。

あと不思議なのは、英語って「中級者」があまりいないこと。
実際今のオフィスでも何人かいる英語を話す人はみんな私(自称中級者)よりずっとレベルの高い上級者です。で、私がいて、その後は…「電話の取次ぎぐらいならなんとか」っていう人がいないんですよね。
英語って、all or nothingなものですか? 言語なんだから、コミュニケーションの手段なんだから、いろんな段階の「出来る」があってもいいのに。
これって、「出来る」人は若いうちからやっているから会社勤めをするようになるころにはそこそこ出来るようになっていて、出来ない人はいつになってもやらないってことなのかな、なんて分析してみたりして。

以前勤めていた会社で突然社長が外国人になったことがありました。
当時英語を挨拶程度にしか話せなかった上司は必死になって(自費で)英会話学校に通い、1年もするとそれなりの英語でコミュニケーションするようになってましたよ。当時すでに40を超えていた人でしたが。語学なんていつになってもやる気さえあれば(ある程度のレベルまでは)出来る、と思います。
posted by ひかり at 01:28| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ひかりさん、こんにちは。

どこの会社も同じですね。(苦笑

電話の場合、「英語が聞こえない」恐怖があり、腰が引けてしまうのだと思います。

うちの会社の場合、英語の資料を読むような調査もの、といった「時間をかけてよく」かつ「翻訳サイトを利用すればある程度は自動的に解決できる」ようなレベルのことですら、「英語苦手ですからできません」という理由で、全く違う部署の私がやるハメになっています。

「入社するときに英語のスキルは要求されませんでした」という言い訳をよく聞きますが、それは私も同様。

要は、英語が必要になる局面を「怖い、できない、逃げちゃえ」と考えるのか、「英語力を伸ばすいい機会だ」と考えるのかの違いなんだと思います。
Posted by かおり at 2008年05月27日 08:42
うふふふ。失礼しました、あまりにもよくわかるので、怒りを超えて思わず口角が緩んでしまいました。

英語(または日本語以外)恐怖症のひとたちは、自分の意識のなかで、「all or nothing」の壁を強固に作っている気がします。だから、コミュニケーションだよ、といっても聞く耳を持たないのではないでしょうか。

前に勤めていた所は海外拠点も多い大手メーカーだったので、英語の話せることが前提という雰囲気でしたが、今の会社は海外展開しているにも関わらず、果てしなく町工場でドメドメなんですね。英語が話せるという、海外営業の人の英文メールも、基本的な文法が間違いすぎて難解、、、、というレベルです。

アメリカの子会社との打ち合わせの場がなぜないのですか?という私の質問への答え:

「やつら英語しかしゃべらないから」

USPTOの新手続きについて、説明にきたアメリカ人弁護士2名が来たときの知財部長の一言:

「ちょっとー、通訳もつれてこないって失礼しちゃうよねー、うちの実力なんだとおもってんの?」

もう、コントです。恥ずかしくて顔から火がでます。
なんと、これでもビジネス誌にもとりあげられる1部上場企業なんですが、、、。
理解しがたいことですが、仕事で必要にもかかわらず、英語をやろうと思う気持ちがそもそもない人もいるんですね。逃げてもお給料もらえるし、人に任せた方が逃げ得ということでしょうか、、、。
Posted by ひろ at 2008年05月27日 10:57
>かおりさん、こんにちは。

どこの会社も同じ、ですか(苦笑)
じゃあこんなことでむかっとしてもしょうがないんですかね。

>入るときに英語のスキルや要求されなかった

これ、私もよく聞きますけど、そんなのアリ?
入るときに要求されなかったけれど入社してから必要になる、なんていうスキルはいくらでもあるでしょう。
「恐怖症」って、仕事に恐怖と言われても。

「電話怖いので取れません」「PC苦手なんで使えません」「エクセル使うなんて面接で言われませんでした」
…こんなこと言ったって通用しないと思うんですが。なぜかこれが『英語』になったとたん許されてしまうのが不思議です。
とはいえ、『許された』分の仕事は結局誰か(かおりさんとか私とか)がやるしかないんですよね。
Posted by ひかり at 2008年05月27日 21:22
>ひろさん、こんにちは。

ふふふ。恥ずかしい自慢なら負けてませんよ(?)

英語苦手という人が多い中で外資出身、英語が自慢のB部長。
メールなんか結構ひどいんですけど自信満々なので、時々意味なく日本語のメールや会話にも英語を混ぜる癖があります。

この前、部下と意見が対立し怒った部長は「君なんか外資だったら"You are fire!"と言われて終わりだよ」と脅迫まがいのメールを送りつけてきました。
…送られた人は思わず爆笑し、そのメールがあちこちに転送されたことはいうまでもありません。
「君は火だ!」って言われてもねえ。仕事に燃えてるってこと?
(状況的に単なるミスタイプとは思えず、どうやら本気でそれが正しいセンテンスと思い込んでいた模様です)

ところで英語に限らずおっしゃるように「逃げてもお給料もらえるし、人に任せた方が逃げ得」というのはありますよね。上司だって全体として業務が達成されている限りそれをAさんがやろうとBさんがやろうと関係ないわけで、いつも何もやらないAさんと結局その分も働いているBさんの状況に気づいていたとしても結果として2人前の仕事が出来ていれば見てみぬふり。注意するのもメンドクサイでしょうし。
で、むかむかしながらも思わず仕事しちゃう方がストレス溜めたりして、割りに合わないです。

ところで、アメリカ子会社の担当者が、英語が当然と言う顔をしているのは実は時々腹が立ちます。
親会社日本にあるんですけど。日本語話せとまでいわないにしても、英語が当然という姿勢はやめて欲しいんですけど。…と思っちゃうんですよね。
Posted by ひかり at 2008年05月27日 21:34
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