2009年06月29日

鷺と雪(北村薫)

『街の灯 』『玻璃の天』に続く3作目にして、三部作の最終巻。
三部作だとは知らず、万能の脇役である名探偵ベッキーさんとの話が続いていくのかと思っていたのですが。

昭和初期という時代背景から、やがて戦争への道を進んでいくであろうことは最初から予想できます。
ですがこの3作目ではそれが重いものとなって、そしてラストでは。
久しぶりに涙しました。もうこの最終話ではそうなるであろうことは分かっていたのに、それでも泣けて泣けて。

続きを読む
posted by ひかり at 20:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月11日

「暴走する資本主義(Supercapitalism)」(ロバート・B・ライシュ)

昨秋以来主に自動車業界の業績低迷に伴って派遣切りが話題になり、年末年始の派遣村が耳目を集め、そしてその後も連日連日これでもかこれでもかというほどに名の知れた大企業が外資も日本企業も人員削減を発表し続けています。

「(内部留保などで)体力のある会社なのに、どうしてすぐに弱い人から切っていくんだろう。雇用を維持するのも企業の社会的責任じゃないの」
「大体さ、こんな賃金の安い人をカットするよりも、トップの給料を減らすのが先じゃない? 役員報酬カットしてから人員削減の話をするべきでしょう」

こういう意見は一般の会話でも、またテレビのコメンテーターの発言などでもよく聞かれます。私もそう思います。気持ちの上でこれに反対する人はそう多くないのではないでしょうか。

では、なぜ会社は体力があっても人員削減するのか。高額な役員報酬を払えるのにどうして底辺の労働者の賃金は安いのか。
その「なぜ」という構造の部分を説明してくれるのがこの本です。

続きを読む
posted by ひかり at 17:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月27日

面白かった「ガラスの仮面」(43巻)

今や自他共に認めるスタートレックファンのワタクシですが、かつてはこれに勝るとも劣らぬ愛情を「ガラスの仮面」に注いだことがありました。

そのガラスの仮面の新刊が4年ぶりに発売!
前巻は6年ぶりだったので、早いと喜ぶべきでしょうか。
連載再開の噂は聞いていたのですけれど、この作品は休載しては再開し、すぐに休載してしかもその間のことはなかったことにされてしまうという不思議な作品なので、ちゃんとコミックになるとは思っていませんでした。

続きを読む
posted by ひかり at 21:30| Comment(8) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月30日

「ファンタジウム」

なんだかんだ忙しい日々を送っていても大量の本や漫画を読んでいます。とはいえ大半は一度読んだら終わり。読み返したくなる作品というのはそうそう多くありません。ましてや人に薦めたい作品となると割合的にはきわめて僅か。
その中で、今年のイチオシ漫画をご紹介しましょう。
本屋で適当に手に取った漫画が大当たりだととても嬉しいものですけれど、これはそういう幸運な出会いをした漫画です。

ファンタジウム(モーニングKC)、杉本亜未著。
現在3巻まで出ています。

続きを読む
posted by ひかり at 21:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月24日

理想のタイプ

季節の変わり目なのか、連続して体調を崩しました。
そこは一人暮らしの悲しさで、熱でふらふらしていてもスポーツドリンクを飲もうにも風邪薬を飲もうにも、自分でコンビニやドラッグストアに行かなくてはならず、こういうときは誰か世話を焼いてくれればいいのになあと思います。(実際には世話を焼かれるのは苦手ですが。)

さて、「結婚するならどういう人?」と聞かれたときに若い頃は「趣味や価値観が似てる人」もう少し長じて「優しくて誠実な人」、そしてここ数年は「家事が好きでかつ私には家事を要求しない人」。
可愛げのかけらもないですね。大体これを言うと同性の友人からはからは「分かる分かる。でもいないよ」と言われ、男性の友人からは「何それ。そんな都合のいい男いないって」と言われ、結局世の中そういう人はそうそういないようです。

「メイン・ディッシュ」(北森鴻)、「狼の寓話」(近藤史恵)と、最近読んだ2冊にはそういう意味で理想の男性登場。

続きを読む
posted by ひかり at 20:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月18日

北森鴻を読む

今、北森鴻が面白い。

この人のシリーズで女性の民俗学者を主人公にしたシリーズは数年前に読んだことがあります。
基本的にウンチクものは好きなので、このときも一気にシリーズを読んでしまいました。

つい最近、女性骨董品業者を主人公とする長編を読みまして。(「狐闇」「狐罠」)
いや〜面白かったです。ウンチクも好きですが頑張る女性主人公も好き(サラ・パレツキーのV.I.ウォーショースキーなんかがお気に入りです)。
このシリーズはこの両方を満足させてくれるものでした。
「騙す悪よりも騙される愚かさを憎む」という骨董品の世界(どこまでほんとかは知りません)。この世界での騙す騙されるが面白いです。ミステリーを意外性のある謎解きとしてとらえるとさほど高い点はつけられないですし、特に1作目の方は叙述トリックとしてもどうなの?という気はしますが。がんばる主人公とうんちくを楽しみたい人にはお勧めです。別出版社から出ている同シリーズの短編集も面白かったです。

でもって今一番はまっているのは香菜里屋シリーズ。連作短編集です。
続きを読む
posted by ひかり at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月26日

外国人の日本語「いいまちがい」大全集

わはははは。
抱腹絶倒の本でした。電車の中でお読みにならないことをお勧めします。

外国人へのプレゼント本探しで久しぶりにBooks on Japanのコーナーをうろついていたところ目にとまった本です。外国人の日本語いい間違いを集めたという実にタイトルどおりの本で、薄い新書版のしかも対訳(つまり情報量としては半分)だったので、立ち読みしてしまえと思っていたのですけど、つい噴き出してしまったので立ち読みには向かない本と判断、お買い上げとなりました。

続きを読む
posted by ひかり at 03:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月15日

最近のお勧め本

読書の弊害を叫びつつも、やっぱり本はやめられません。
ということで最近読んだ本の中から何冊か紹介します。

続きを読む
posted by ひかり at 22:02| Comment(11) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月08日

Box!/ボックス(百田尚樹)

boxはboxingのbox。
ということで、ボクシング小説です。

といっても舞台は高校で、生っちろくてひ弱な優等生と、劣等生だけどボクシングもケンカも無茶強いその友人、それにまだ若い女性英語教師が語り手を務めます。高校のボクシングクラブの話です。

かなり分厚いのですが思わず一気読みでした。
勢いのある楽しい小説でした。
(ただしアマチュアとはいえボクシング小説ですから殴り合いの描写は多いです)

続きを読む
posted by ひかり at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月15日

月といえば

244641main_image_1106_946x710.jpg

NASAの月面用トラックプロトタイプの写真だそうです。

月といえばキャプテン・フューチャーの生まれ故郷。
人工生命の研究をするために無人の月に移り住んだニュートン夫妻の一粒種カーティスは幼くして両親を失い、そのまま無人の月でロボットとアンドロイドと生きている脳に育てられ、太陽系のヒーローとなったのでした。


続きを読む
posted by ひかり at 01:31| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月08日

週末の読書

金曜は久しぶりに明け方まで飲み明かしてタクシーで帰宅。ベッドに入ったのは5時でした。
いくら週末とはいえ、もうこういうことをすると疲れます…。

ということで、土曜にゴルフレッスンに行った以外は家でごろごろと昼寝と読書をして過ごしました。

サラ・パレツキー「ヴィク・ストーリーズ」
喜多嶋隆「あの虹に、ティー・ショット」
森絵都「カラフル」
あさのあつこ「ランナー」

続きを読む
posted by ひかり at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月26日

幼年期の終わり(クラーク)

先日アーサー・C・クラーク氏が亡くなったことを受けて、書店ではクラークの本を平積みにしているところが多いです。

代表作の1つにあげられる「幼年期の終わり」。
小学生の頃にハヤカワで読んだ覚えはありますが、実はあまり覚えていませんでした。
「新版」という本を手に取ってみると、何か長編ぽいのです。ずっと短編だったと思っていましたが、実際はそこは第1章だったようで。
地球に宇宙船が突如現れ、その後長年にわたって交渉役を務めた地球人の代表が最後にその宇宙人の姿を見ようとすると見えた姿は…というあたりは鮮明に覚えていましたが、そこまでの短編だったと思ってました。
思い込みというのは激しいもので、「新版」を眺めながら「いや、あれは確かに短編だった、あの衝撃的なラスト(宇宙人の姿とそれが地球人に及ぼしていた「記憶」の意味)で終わっていたはず」と、これはその後長編化したに違いない、と思いましたよ。

続きを読む
posted by ひかり at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月20日

減量

気分だけはジョーになったつもりでトレーニング(ダイエット)していると子供の頃を思い出します。
私は本や漫画の趣味はどちらかというと長兄と合うのですが、「明日のジョー」は次兄とはまりました。
当時兄は中学生、私は小学生。当時の子供は…というか当時の我が家では小中学生の兄妹ではコミック買うのも大変で。
ちょうどその頃体調を崩して入院していたのですけど、母と次兄が病院に来たときに母が「何か本でも買ってきてあげようか」と言うので「ドラえもん買って」といったら兄に「明日のジョーといえ」と言われたものでした。
今となっては「お兄さん、妹が具合悪くて入院してるのにちょっと自分勝手じゃありませんか」ですが、当時は素直に「そっかー。明日のジョー買って」と言い直した私はなんて兄想い。

続きを読む
posted by ひかり at 00:12| Comment(5) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月12日

ディープグリーン(佐々木淳子)

復刊だの続編だの関連本だの、昔の名作の人気にあやかろうという本や漫画が多いです。
いいものはいつ読んでもいいと思うので、別にそういうのはイヤではありません。名作は時代を超えるものです。時折本屋で見かけるそれらに月日の流れを感じることも多いですけど。

ただまあ、復刊に比べて続編だの新版だのはがっかりすることも多いかな。映画でも1作目があたって2作目というとがっかりすることが多いようなものでしょう。

で、この「ディープグリーン」。
本屋で見かけたときは一瞬、復刊だと思いました。
「昔出てた『ダークグリーン』のこと?」と。

続きを読む
posted by ひかり at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎)

面白かった…あまりの面白さに本を置くこと能わず、寝食忘れて読みふけってしまいました。

話は久しぶりに再開した元同僚女性二人のランチシーンから始まります。二人が他愛もないおしゃべりをしながらお蕎麦を食べていると、そこのテレビが映し出すのは首相の暗殺シーン…。

ストーリーの大枠だけを言えば、ありがちな「国家権力による暗殺の濡れ衣もの」だし、結局真実はどうなのという疑問も残ります。
ですが、ページをめくる手を止められないという、ページターナーとしては一級品であることに間違いありません。はらはらどきどき、次がどうなるのか読みやめられないです。

ハードカバーなので通勤電車のお供には向きませんが、「この話、どうなるの?」というひきつけて離さないストーリー展開が好きな方はぜひどうぞ。
posted by ひかり at 01:26| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月17日

やっぱり面白い

「のだめカンタービレ」の20巻が出ていたので買いました。
コミックになれば欠かさず買って楽しんではいるものの、どうも当初のような勢いが感じられなくなってきたかなと思っていましたが…。
今回はすごく面白かった!
やっぱりのだめの天才性がわかりやすい形で描かれるのって好きです。

「テレプシコーラ」もまだ立ち読みで抵抗していますけど、実は面白い(うれしいようなくやしいような)。第1部のラストを読んだときに「絶対テレプシの続きは読まない!」と誓ったにもかかわらず、なんか結局引きずり込まれる予感です。

あとコミックではないですけど、「葉桜の季節に君を思うということ」(歌野晶午)は唸りました。普通に面白く読んでいましたけど、ラストが驚愕でした。
これは「慟哭」(貫井徳郎)とか好きだった人なら絶対気に入るんじゃないかな、と思いました。という私は慟哭はあまり好きではなかったのですが(技量はすごいと思うのですが、あまり辛い話は好きではないのです)。
葉桜…はとりあえずミステリ好きなら読んで損はないと思います。
posted by ひかり at 23:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月26日

「岳」(石塚真一)

久しぶりに「心に響く漫画」を読んでます。

山岳救助のボランティアが主人公で、遭難救助のエピソードを軸とした連作短編集です。

続きを読む
posted by ひかり at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月19日

テレプシコーラ再開

「テレプシコーラ」再開してたんですね。
今年の春頃からというのを聞きつつ実際には春にはまだ全然再開の気配はなく、私自身も「別にもう読まないしぃ」と思っていたこともあってチェックしていなかったのですが、再開の話を聞き…やっぱり読みたくなってしまいました。

続きを読む
posted by ひかり at 18:24| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「報復」(ジリアン・ホフマン)

何年か前に出版されたときに本屋で平積みになっていた頃から存在は知っていたのですが、なんとなく「ハーレク○ン系じゃないの?」と手を出していませんでした。(ハー○クインが悪いとかではないですけどお金を払ってまで読む気はしません。)

たまたま面白かったという感想を聞いたのを機会に読んでみました。

続きを読む
posted by ひかり at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月17日

怖かった本

昨日のブログで怖かった映画の話を書きましたが、あの映画を見た後の感じが「なんか昔読んだ小説の読後感に似てる…」と思っていたのですけれど、思い出しました。

デュ・モーリアの「鳥」です。

続きを読む
posted by ひかり at 23:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。